リクルート社員豊川竣哉、石川三四郎によるデートレイプドラッグ犯罪があった。「日本でそんなのないでしょ」と思ってる人がまだまだ多いと思うので、注意喚起のために記録を残していこうと思う。
他にもこんな事件があったよというのがあれば教えてくれまいか。
- 2024年 リクルート社員
- 余談:2024年 大阪地検検事正
- 余談:酒とデートレイプドラッグ犯罪のポイント
- 2020年 リクルート関連会社社員
- 2023年 宿泊施設経営者
- 2019年 三菱UFJ銀行社員
- 2019年 野村證券社員
- 強者男性の犯罪と、「準強制性交」というもの
2024年 リクルート社員
これが最新のやつ。
「リクルート」社員2人を逮捕 女性に睡眠薬飲ませ性的暴行疑い
2024年10月31日 16時16分10月、東京 港区のマンションでホームパーティーに参加していた女性に、睡眠薬を飲ませたうえ、ホテルで性的暴行をしたとして「リクルート」の20代の社員2人が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、いずれも人材大手「リクルート」の社員で、東京 港区に住む豊川竣哉容疑者(26)と、川崎市中原区に住む石川三四郎容疑者(26)です。
警視庁によりますと、2人は10月、東京 港区のマンションで、ホームパーティーに参加していた20代の女性に睡眠薬を飲ませたうえ、東京 品川区内のホテルに連れ込み、性的暴行をした疑いが持たれています。
ホームパーティーには容疑者2人と被害者の女性を含む合わせて5人が参加していましたが、女性が酒を飲んだところ、意識がもうろうとした状態になりました。
石川容疑者が「送っていく」などと言って女性をタクシーに乗せてホテルに連れ込み、豊川容疑者があとから合流したとみられるということです。
相談に訪れた女性の体内から睡眠薬の成分が検出されたことなどから、警視庁が捜査していました。
余罪が出てくるか注目したい。
余談:2024年 大阪地検検事正
本件はデートレイプドラッグ犯罪ではないのだが、「泥酔したところで性加害された」という事件の中に、実は薬盛られていたというパターンもけっこうあるだろうと思う。
大阪地検の事件の加害者である北川健太郎は、被害者に「これでお前も俺の女だ」と言い放っており、この言い草からして他にも何かあるんじゃないかという印象も。
事件当日、被告は検事正の就任祝いに参加していて、泥酔した被害者をタクシーに押し込んで宿舎に連れていき、帰らせてほしいと訴える被害者に性的暴行を加えた。やめるよう伝えたのに、『これでお前も俺の女だ』と言って犯行を繰り返した
余談:酒とデートレイプドラッグ犯罪のポイント
泥酔して記憶が飛んだ経験のある人が何%ぐらいいるかわからんが、俺は人生で酔っ払って記憶を飛ばしたこともあるし、麻酔で記憶を飛ばしたこともある。
いずれの場合も、自宅で意識が戻ってきたあと、「あれ?何してたっけ?どうやって帰ってきたんだ?」とぼんやりパニックになった。その後数日は、意識が朦朧とした状態で普通に仕事をてきぱきこなしたりしながら生活していた。
酒で記憶が飛んだ際、不安になるのは「俺何かやっちゃってないか?」ということ。一緒にいた人の証言を聞くと「普通に喋ってたよ」「三次会までいたし、普通におつかれーとか言って電車で帰ってたよ」などと言われ、身に覚えのなさに慄然とする。帰宅後にシャワー浴びてラーメンつくって食べて洗って片付けた形跡すらある。なお、必ずしも毎回完全に記憶が消えてるわけではなく、断片的に覚えていたり、言われて思い出す記憶などもある。
なので、仮に俺が薬を盛られて何かされたとしても、「また泥酔して記憶が飛んだのかな」と考えてしまうだろう。
俺はここにデートレイプドラッグ犯罪のポイントがあるんじゃないかと考えている。つまり、被害者は、意識が飛んでいた期間の記憶が断片的である。もし性被害についてうっすら記憶があったとしても「泥酔してやっちゃったのかな」と青ざめ、パニックになり、自分を責める方向に考えるだろう。
それに、意識が数日朦朧とした状態で、仕事に行ったり学校に行ったり予定をこなすうちに、薬は抜けてしまう。ようやく意識がしゃっきりしてきて「警察に行った方がいいのかな」と考える頃には、証拠は消えてしまっているだろう。
だいたい数日普通に過ごしてしまった時点で「性被害者ならすぐに警察に行くはずだ。普通に仕事に行ったり友だちと遊んだり家族と食事に行ったりしており、被害者にはあり得ない行動だ」と思うじゃん。被害者も、そう考えるはず。そしてひたすら自分を責めるモードに入る。これがデートレイプドラッグ犯罪がなくならない最大のからくりではないだろうか。
要は犯人が圧倒的有利なんだよ。特に酒に薬入れるパターンは。だからなかなか捕まらない。捕まったやつは余罪が多数あるのに、ほとんどの被害者は泣き寝入りしている。そして加害者はどんどん大胆になる。
客に性的暴行か、宿泊施設の経営者を逮捕 酒などに薬物混ぜた可能性(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース
id:theatrical 丸田憲司朗もだが加害者にとって安全(ほぼ捕まらない)からこそデートレイプドラッグやスパイキングが世界中で流行るのよ。被害者は数日意識が朦朧とし被害の記憶も曖昧で「泥酔してしまった」と考える
2022/09/21 09:52
スーパーフリー事件も、被害者は数百人と言われてたけど起訴されたのは3件だけだったし、知識なしに被害に遭った人の泣き寝入り率は非常に高いと思う。
2020年 リクルート関連会社社員
■リクルート関連会社 丸田憲司朗
これもリクルート関連か。で、前に聞いた話だと、デートレイプドラッグ犯罪で一番多いのがこの「就活生狙い」なんだって。頼れる先輩風に振る舞って、就職相談やOB訪問に来た女子大生に薬を盛って犯行に及ぶ。
被告人は2020年11月に逮捕されたのち、再逮捕が続き、最終的には10人の女性に対する準強制性交等、住居侵入、準強姦、準強制性交等未遂、準強制わいせつで起訴されていた。
さらに犯行時の様子を動画撮影しており、このとき被害者らの身分証も記録していた。
就職活動中の女子大学生とは就活マッチングアプリで知り合い「そろそろ本格的な就活対策しようか」「課題手伝おうか?」などと声をかけ、資料作成のアドバイスを行うなど“頼れる先輩”を装いながら犯行を重ねていた。
「服装の乱れがなかったということもあり、性行為があったと思いたくありませんでした。(自分から)性行為をもちかけたことや承諾したことはありません。誤解を与える様な言動もありません。そういった意図もありません。被告人はタイプではありません」(Eさんの証言)
それ以降、Eさんは丸田被告と連絡をとることも会うこともなかったが、警察の連絡を受けて事件を思い出したという。
「被告人が別の事件で逮捕されて、余罪を調べていく中で私が被害者と判明したと警察から電話がきました。『あの時、やっぱりそうだったんだな』と思いました。これまでの飲み会で突然記憶がなくなることはなかったので不思議に思っていました」(Eさんの証言)
動画撮影、身分証記録など、手慣れた犯行だ。スマホには40人の被害者の写真があったということだが、警察側で身元を特定できず、被害届を出していない(自分が被害に遭ったと確信できていない)被害者もいるんだろう。
2023年 宿泊施設経営者
■宿泊施設経営 武内俊晴
かなり特殊なパターンだが、ゲストハウス経営者が女性客に薬を盛って犯行を繰り返していた事件。山姥のおとぎ話のようで恐ろしい。
武内容疑者はこれまで、東京、大阪、広島などから来た女性客8人に対する準強制性交等容疑で逮捕、送検されていた。県警は、いずれも薬物を混ぜた酒などを飲ませて抵抗できない状態にした上で、性的暴行を加えたとみている。
この宿泊施設はインターネット上の口コミで「女性一人でも安心」などとの投稿があり、「笠岡ラーメン」を売りにしてネットニュースで取り上げられたこともあった。
武内容疑者は宿泊客を無断で撮影したとみられるわいせつ画像を多数、所持していたといい、捜査1課などは複数の被害者がいる可能性があるとみて調べている。
他の事件はニュースが消えまくってるのに武内被告だけはめちゃくちゃヒットするのは最近の事件だからだろうか?
2019年 三菱UFJ銀行社員
■三菱UFJ銀行 千秋凉祐
これは「婚活アプリ」で犯行を繰り返していたパターン。なお、このニュース検索してももはやほとんどヒットしない。不思議やね。丸田と武内の事件は当時のニュースもヒットするのだが、5年ぐらいたつとだいたい消えてしまうのか?
判決によると、千秋被告は2018年12月~昨年5月、アプリで知り合った20~30歳代の女性計10人と東京都内で食事し、女性が席を離れた隙に睡眠薬を飲み物に混入。その後、ホテルや自宅に連れ込んで乱暴するなどした。
2019年 野村證券社員
■野村證券 千葉健太、樋野良輔
これも、検索してももはやほとんど引っかからないので事件の詳細がわからなくなってしまった。よかった、デジタルタトゥーなんてなかったんだ……。
20代女性にスパークリングワインなどの酒を無理やり飲ませ、抵抗できない状態にしたうえ、五反田駅(東京都品川区)近くのホテルにタクシーで連れ込んで性的暴行を加えたというもの。
捜査1課によると、千葉容疑者らは15日午後8時ごろから、飲食店で被害女性を含む男女計8人で合コンをしていた。千葉容疑者らは意識朦朧の状態だった女性と女性の友人をタクシーに乗せてホテルに向かい、友人を路上に放置し女性をホテルに連れ込んだという。
よく読むとこれはドラッグとは明言されてなかったので大阪地検の事件と同じ扱いか。でも今調べたら医学的にはアルコールもドラッグ扱いなんだな。
強者男性の犯罪と、「準強制性交」というもの
皆さん強姦とか強制性交と言ってどんなものが浮かぶだろうか?筋骨隆々とした野盗が女性を襲って服を引き裂いて……みたいな感じ?
でも実際の性犯罪は大半がここで挙げてきたような、「酒や薬などで意識を混濁させ、判断能力を奪った上で行う」というもの。罪名でいうと「準強制性交(準強姦)」というやつだ。「準」って付くから、何か普通の強姦より罪が軽そうな印象を受ける人もいると思うが、要するに「相手が抵抗できない状態でのレイプ」のことである。
この手の何が卑劣って、ここで見てきた連中はみんなリクルートだの野村證券だの大阪地検だのに所属するエリートで、強者男性なんだよね。それがどうしたかっていうと、無敵の人とか反社会勢力とかじゃないんですよ。つまり、「守るものがある」「絶対に犯罪者になどなりたくない」連中なんです。
だから、彼らは、見ず知らずの女性を夜道で襲ったり、抵抗するのを力づくで抑え込んでレイプしたりはしないんですよ。それはもうあからさまに犯罪だからね。せっかくのエリート人生を棒に振りたくないんだから、そんなことはしません。
(まあそうでなくても、よほどの体力差がない限り、必死で抵抗する人間とセックスするなんて不可能だと思うけどね)
そうではなく彼らは、顔を見知って油断している相手を、酒や薬で朦朧とさせ、抵抗できない状態をつくる。「合意があった」と言い張れる余地をつくろうとする。あるいは自分自身にすら言い訳が必要なのかもしれんよね。自分で薬を盛っておきながら、「相手は拒否しなかった」という言い訳がないとレイプできないんだろうと思う。
よく想像力皆無の保守論客タイプが「本当に嫌なら刺し違えてでも抵抗するはず。抵抗がなかったのは合意があったからだろう」「後から合意がなかったと言い出すのはハニトラではないか」みたいなアホ発言をするが、ああいう人たちにはどう説明すれば伝わるんだろうね。
大阪府警警官ら5人による「目隠しして手を縛っての集団強姦事件」の不起訴処分を不当として被害女性が検審申し立て | Buzzap!
目隠し状態で輪姦された被害者は死を覚悟したはずで、抵抗を止める=合意の証拠などという大阪地検の裁判官には想像力がゼロ過ぎる。裁判官の名前を出すべきでは?
2019/02/10 19:56
娘と準強制性交、父親無罪 「抵抗不能」認定できず | 共同通信
最近この手の判決が急増しているように感じるのは単に今まで報道されていなかったから?抵抗可能・不能を強制性の判断材料にするのは一刻も早くやめるべきだろう。法改正が必要ならただちにしてほしい。
2019/04/05 07:36
無力感を覚えて抵抗しないのは「普通」のこと 名古屋・性犯罪無罪判決、控訴審で精神科医が証言(小川たまか) - エキスパート - Yahoo!ニュース
苛烈なイジメ被害者もパワハラ被害者も、普通は抵抗しないし、なんなら表向きは笑って受け入れたり軽口叩いたりすることも多いからね。安全確保のため、パニックのため、心を守るため、そうした反応は起こる。
2019/12/14 06:50
*1:俺はこれまでの人生で4~5回記憶を飛ばしてしまっていると思うが、さすがにもう完全に懲りたので、ここ15年ぐらいは飲み会をなるべく避けているし、行ってもお茶やノンアルばかり飲んでいる。